☽☽☽☽ 自家焙煎珈琲 月と六ペンス ☽☽☽☽


☆美味しいコーヒーの淹れ方☆


コーヒー専門店で長年、コーヒーに携わってきたからこそお伝えできる美味しいコーヒーの淹れ方について教えます。


【1】豆の保存

【2】使用する水

【3】淹れるお湯の温度

【4】豆の挽き方と分量

【5】淹れ方&ドリッパーの種類とその味

 


【1】豆の保存

やはりおいしいコーヒーを飲むためには、豆が新鮮であることが一番です!

コーヒーは時間とともに、”香りの損失”、”豆の酸化”が起こり、劣化していきます。

その原因となっているものが、温度、湿度、直射日光、酸素なんです。

だからこれを避けるためには、この反対の事をすればいいんです。

 

ポイント:涼しく、乾燥した、暗い、密封容器に入れる事

      (=密封出来る容器に入れて、キッチンなどの戸棚に常温で保存)

 

もちろん、冷蔵庫や長期保存には冷凍庫に保存する方法もありますが、室温との温度差により結露する恐れがあり、また密閉が甘いと冷蔵庫内の嫌な匂いを吸ってしまいます。

だから、当店のような小さな自家焙煎店で新鮮なコーヒーを定期的に購入した方が一番おいしくコーヒーを飲めますよね。

 

また出来れば、豆のままで保存して頂きたいです。

挽いてしまうと、空気に触れる表面積が増えるため酸素に触れる面積も大きくなり、確実に劣化が早く進みます。当店では出来るだけ美味しい状態で飲んでもらいたために、豆のままでの購入を勧めています。

今はコーヒー豆を挽くミル機もお安く売っているので、家庭用のミル機があると良い状態でコーヒーを楽しむ事ができます。それでもミルで挽くのは面倒だという方は、当店では業務用のミル機がございますのでご利用ください。

 

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★ 豆のまま・・・出来れば、2週間前後で使い切ってください

☆ 挽いた豆・・・出来れば、1週間前後で使い切ってください

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*その期限が過ぎても飲めない訳ではありませんが、味が確実に劣ります

【2】水

意外と気にしていない水!

良く考えてみると、コーヒーって99%は水分ですね

ということは、水がおいしいかどうかも重要になってきます。

 

出来れば、浄水器の水や市販されているミネラルウォーターなどで淹れた方がおいしいコーヒーが淹れる事が出来ますが、水道水しかない場合は、沸騰させてからふたを外した状態で1分程度放置すると、カルキ臭を軽減出来ます。

 

注)ミネラルウォーターは、軟水の方が豆の特徴を出しやすいです。基本日本のミネラルウォーターは軟水です。硬水は、苦みが強くなる傾向があります。原因として硬水には、カルシウムやマグネシウムが多く含むため、これらが化学変化でコーヒーの中の成分と結びつくためと言われています。

 




 

【3】温度

自家焙煎店などの新鮮な豆でコーヒーを淹れる場合は、約86℃前後で抽出ください。

高温で淹れると、豆が膨らみ過ぎて蒸れにくくなります。

一般的(新鮮な豆以外)には、90℃を目安に抽出してください。

90℃(高温)を超えて抽出してしまうと、嫌な成分も一緒に抽出してしまうため嫌な苦みが出てしまいますので注意です!

 

 

【4】挽き方と分量

抽出器具によって豆の挽き方を合わせてください。

一般的に豆の挽き方が細かいと、表面積が大きくなるためにより濃く苦味も強く抽出され、粗いとさっぱりとしたコーヒーになります。

お好みに合わせて、いろいろ挽き方を試して飲んでみるのも楽しいです

 

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 ・ペーパードリップ、コーヒーメーカー・・・中細挽き~中挽き

 ・フレンチプレス・・・粗挽き

 ・サイフォン・・・細挽き

 ・エスプレッソ・・・極細挽き

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*当店では業務用のミル機がございますので、嫌な苦みを引き起こす微粉が出ないような挽き具合になっております。

 

ここでは一般に飲まれているペーパードリップに使用するコーヒー豆の基本分量について 

--->> 1人分(カップ一杯分 150~200cc)=約10g

 

もちろん、お好みよって苦味のあるコーヒーが好きな人は、分量をちょっと多めに

またさっぱりなコーヒーが好きな方は、分量を少なめに

 




【5】淹れ方

ペーパードリップの淹れ方については、ネットで多く紹介されているので簡単に説明致します。

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① ペーパーフィルターのとじしろを折ってドリッパーにセットする

  *ハリオ、コーノ式(円錐穴)のドリッパーは、とじしろ1か所を折る

  *カリタ(3つ穴)、メリタ式(1つ穴)のドリッパーは、とじしろ2か所を交互に折る

 

② 抽出する量の粉を入れる(粉を平らにするため軽くゆする

 

③ 蒸らし工程(20秒~30秒)

  → 中心からゆっくりと粉全体へお湯を置くようなイメージでゆっくりと注ぐ

    *サーバーにポタポタと落ちる程度の湯量

新鮮な豆はこのように膨らみます
新鮮な豆はこのように膨らみます

 

④ 中心から「の」の字を書いていくように内側から外側へお湯を注ぐ(お湯を置くイメージ)

  その時に、外側のペーパーにお湯をかけない事(外側の土手が崩れます)


 

⑤ お湯がなくならないうちに、今度は土手を崩さない様に外側から内側へ注ぐ。

   *湯を外→内、内→外へを繰り返す

 

⑥ サーバーに抽出量がたまったら、お湯が落ち続けている状態でドリッパーを外す。

  *ドリップしている時に表面に浮かぶ灰汁のようなものは、エグミや雑味を引き起こす

    ので落としきらない事

 

⑦ ドリッパーを軽く回して、またはスプーンでかき混ぜ全体を均一にする

 

⑧ これで美味しいコーヒーが完成です

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★ 追加補足 ★

ドリッパーの種類・・・・基本下記の4種類のみ


【1】ハリオ(円すい丸穴)
【1】ハリオ(円すい丸穴)
【2】コーノ(円すい丸穴)
【2】コーノ(円すい丸穴)

ハリオとコーノは同じ円すい丸穴で同じようですが、良く見ると溝リブと呼ばれる溝の構造が違うのが分かると思います。ハリオは上から下まで螺旋状にリブがありますが、コーノ―は中間地点から下にかけて直線状のリブが形成されています。

 

これは何を意味するかと言いますと、抽出したコーヒーの落ち方が違ってきます。

リブがある事によってペーパーと壁との間に空間が出き、そこを通って抽出したコーヒーが落ちていきます。もうお分かりになると思いますが、ハリオの方が早くコーヒーが落ちる。それに比べてコーノ―はハリオよりもコーヒーの落ち方が遅くなります。

豆の挽き方としては、中挽きよりも中細挽きの方がお勧め!

 

結論;

ハリオ・・・すっきりとしたコーヒー

コーノ・・・しっかりとしたコーヒー

 


【3】カリタ(3つ穴)
【3】カリタ(3つ穴)
【4】メリタ(1つ穴)
【4】メリタ(1つ穴)

ハリオとコーノとは違い、穴の大きさが違うので抽出される速度が遅くなります。

抽出方法は、メリタは1回お湯を注いでコーヒーを抽出するのに対して、カリタはお湯を2,3回注いで抽出します。カリタ式では、中挽きをお勧めします。

 

結論;

メリタ・・・しっかり濃厚コーヒー

カリタ・・・しっかりコーヒー

 


どれが正解とかないので、いろんなコーヒー器具を使って自分好みのコーヒーを探してみてはいかがですか?

ちなみに、自分はハリオとカリタを使用していて用途によって使い分けてコーヒーを楽しんでおります\(^o^)/