■ 庚申山 【栃木県】
■ 日程:6/15(木)
■ 天候:曇り
■ 利用交通機関:車
■ 駐車場:銀山平キャンプ場P
■ 撮影機器:Nikon D90
【ルートMAP】
【標高MAP】
総走行距離(沿面距離): 16.1km
総走行時間:8:50
【コース状況】
・かじか荘がリニューアル工事中で駐車場使用できないので、手前の銀山平キャンプ場に停める事が出来ます(30台前後駐車可/トイレあり)
・お山巡りコース(上級者向け)で一部崩壊箇所あり危険です!
・庚申山荘~庚申山までにも多少の鎖場や梯子があるので十分注意してください
先週に引き続き、足尾の山に行ってきました(^^)/
最近、足尾の深き山塊に魅力を感じハマりつつあるようです・・・
そして今回は、国の天然記念物にも指定されている「コウシンソウ」が庚申山で咲き始めたようなので可愛い顔して食中植物であるコウシンソウを見に、そしてもちろんてっぺん珈琲も楽しんできた??ので本日の山行についてご報告致します。
まず「コウシンソウ」が初めてだという方もいると思いますので、簡単に説明致します。
【コウシンソウ(庚申草):タヌキモ科ムシトリスミレ属】
1890年に三好学博士により栃木県の庚申山で発見された事で、その山の名前をとってコウシンソウと命名されました。なんとこんな可愛い顔して食虫植物で、日本固有種であり、国の植物レッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されています(国の天然記念物)。葉と花梗の表面に密生する小さな腺毛から粘液を出し、小さな虫を捕らえて養分にするようです。
下図:今回撮った写真です(*^^)v
スタートは銀山平キャンプ場からです。
いつもはその先の駐車場に停めるのですが、只今かじか荘がリニューアル大工事中のためその駐車場が使用できなくなっております。行く方はご注意ください。
さあ出発するという時に、ちょうど年配の女性3人が車で到着。すぐに降りて来たので簡単なご挨拶を交わしましたが、この方たちとお山巡りコースでこんな形で遭遇するとは・・・何が待受けているのでしょうか?
最初の1時間はひたすら林道歩きになりますが、落石が多く、道端にゴロゴロと小さい石から大きな石まで転がっております。そのため「落石注意」という看板があちこちにありますが、さすがに落石は注意するというよりも運に任せるしかないですよね(^^;)
でもそんなことは忘れて、新緑の森を楽しみましょう(^^)/
1時間ほどで林道歩きは終わり、一の鳥居に到着です。
なんだかガスっていて神秘的なイイ感ですよ~♬
森に入ると、沢の水の流れる音、鳥や蝉の鳴き声、遠くには鹿の鳴き声、そして木々が風に揺られる音、すべてが非日常的な空間で心が癒されてきます。トランス状態に似ているかもしれません。だから森って好きなんです(^^♪
ちょっと疲れたので、ここで休憩しましょう。
晴れた日に森に差し込む木漏れ日も素敵ですが、梅雨時期のガスガスの雨降る森も生き生きとして素敵ですよね。だからこの梅雨時期で雨降った日でも、森を彷徨うだけでも楽しいかもしれませんね。これは本当に癒されます~♬
庚申山荘の周りには、クリンソウがたくさん咲いております。
朝方に降った雨でこれまたイイ感じになっております。
庚申山荘から庚申山頂までは、梯子や鎖場や岩場などちょっと危険な箇所が多くなってくるので注意が必要です。またお山巡りコースは上級者向けとなっておりますので、自分の力量に合わせていくようにしてください。
その山頂へ行く途中に、今回の目的の「コウシンソウ」があります。
コウシンソウは、岩壁に生育していて、思ったより小さいので見つけるのに苦労すると思いますが、この時期であればこのコウシンソウ目当てに多くの人がいると思うので、聞けば大丈夫だと思います('◇')ゞ
という事で、去年行ってある場所は分かっているので、コウシンソウとご対面です。
去年よりもたくさん咲いておりましたが、サイズがみんな小さい。なので一眼レフのレンズではピントが全く合わずみんなボケボケ・・・なのでこんな時に役に立つのが、そうルーペ!ルーペとスマホを駆使するとこんないい写真が撮れるんです。マクロのレンズ買わなくても大丈夫ですよ(^^)/
葉の部分をよく見ると、虫をたくさん捕獲しておりましたが、これでいったい全体の何%の栄養になっているのか?でも不思議ですよね~長年の進化でこのような技を身に着けたんですから、凄い!人間もいつか光合成が出来る日が来るかもしれませんね。
朝も早いので、誰もいなく貸し切り状態。なのでこの場所におそらく30分ぐらいはいたでしょうか?ずっとルーペで観察、そして写真撮影で大満足♡
コウシンソウの他に、コウシンコザクラという花が見頃を迎えており、これはあらゆるところで見る事が出来ます。サクラソウの一種ですが、なんだか調べてみると、コウシンコザクラと雪割草が両方咲いているようで、正直どれがどれだか区別わかりません。もしかすると、写真は雪割草かも・・・間違っていたらごめんなさい。
コウシンソウをたっぷり楽しんだので、山頂でゆっくり絶景を眺めながら珈琲タイムとしましょう・・・
あら、なんていう事でしょう、天気の良い日なら目の前に百名山皇海山がドーンと見えるのですが、今日は残念ながら全く見えません(-_-;)
雲が取れる事を願って、それまでゆっくり珈琲とランチしましょう(^^)/
<<今日のてっぺんランチ>>
・冷やしキーマーカレー
・カップヌードル(醤油)
・孤高のブナBLEND
まずは豆をセットして、心眼で皇海山を眺めながらゴリゴリタイム。
お湯を粉全体に覆う程度に注ぎ、蒸らしタイム。新鮮な豆なので膨らみますね~ そして少しずつお湯を淹れて、てっぺん珈琲の完成です!
さすがに日が出てないと標高1800mでは寒い。だから温かい珈琲が美味しい~
テントのグランドシート持ってきているので、それを敷いて靴を脱いで横になってまったりです。
ご飯を食べ始めたら、雲が少しずつきれてきましたが、結局皇海山は最後まで顔を見せてくれず・・・また来年来ましょう(^^)/
ちなみに天気が良いとこんな素晴らしい景色が楽しめます。目の前の山は皇海山!(*去年6月の時の写真)
1時間ほどゆっくりしたので下山しましょう。
帰りは、アスレチック感覚で楽しめるお山巡りコースを周回して戻ります。
こちらのコースの岩壁にもコウシンソウは少しですが咲いております。
こんな感じの梯子や鎖場あるちょっと危険な場所です。
そんなこのお山巡りコースのある場所で今朝あいさつした年配の女性達と遭遇したのですが、その場所は登山道が崩壊しており足の踏み場もなく、下が切れているような落ちたら上がってこれないような場所。そんな場所で先頭を行く方が無理に突破しようとして、あわや落ちそうになっている状態・・・
これはまずと思い「動かないで待っていてください」と一声かけてその場へ。
とりあえず、自分が落ちないように確保して、手を伸ばして一気にこちらに引き寄せる方法でまず1人目救助完了。残り二人の方も同じような方法で危険個所を無事クリア。ちょうどいいタイミングで遭遇したのは、運が良かったです。ほっとしました(^^♪ お山巡りコースも無事に歩き終えたので、また庚申山荘で珈琲タイムですね。
【庚申山荘の情報】
・素泊り2050円
・休憩300円
珈琲タイムも終わり、長い林道を歩いて無事下山完了です(^^)/
今日も山で美味しい珈琲を飲むことが出来て感謝です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
まだまだ「孤高のブナBLEND」絶賛発売中ですので是非飲んでみてください。
実はこのあたりは昔足尾銅山で栄えた所で、所々にまだ面影が残っています。
まだ時間もあるので、ちょっとその足尾銅山の昔の面影を見てみようと思います。炭鉱口や古びた鉄橋や精錬所などの石垣などまだたくさんそのまま残されています。まだ昔は学校もここにはあったらしく約1000人の生徒がいたようです。それが今では・・・
もうちょっと足尾銅山の事、調べたくなりましたね。
昔の写真もたぶんたっぷりあると思うので、それを見た後でもう一度来ようと思います。